2009年7月25日土曜日

最近読んだ本

サン=テグジュペリ「人間の土地」
嶽本野ばら「デウスの棄て児」
外山滋比古「思考の整理学」
奥田英朗「イン・ザ・プール」
三崎亜記「バスジャック」

2009年7月9日木曜日


今年もキキョウの花が咲いた。東京に来るときに持ってきたから、もう5年も一緒だ。

都市交通のバトルトーク

モビリティデザインをテーマにH先生とN先生が議論するというイベントに参加。都市交通を哲学として語れる人はあまりいないように思うけど、今日の話はとてもとても刺激的だった。公式の場ではなく、少しプライベートな感じで、それ故にかなり深い議論がなされ、しかも誰でもオープンに参加できる貴重なイベントだったと思う。

議論の中では特に、「弱い専門性と強い専門性」の話が面白かった。それを踏まえて、自分の仕事で普段感じていることや、考えていることを自分なりに少しまとめようと思う。

コミュニティバスの計画策定支援の業務では、とにかくまず地域住民(弱い専門性)の声を聞き、そこから建前ではなく本音のニーズを探り出し、地域・交通特性を踏まえて、バスの運行計画を作る。地域に入って住民の声を聞く際には、自分の考えは「無」の状態にして、できる限り住民の意見を素直に把握できるよう努めている。つまり、自分を「弱い専門性」と同一化させて、住民の本音の声を行政に伝えるための代弁者となる。このとき、自分は「強い専門性」を持った専門家と言えるのだろうか、と常々思う。
その後の作業での、ニーズに忠実な計画を作り、関係者や関係機関との調整を図って事業化するという、「コーディネート」の役割が「強い専門性」を発揮する専門家に求められることなのだろうか。様々な利害関係者に説明・説得するための素材を作ることも必要で、その際に高度な専門性が発揮されるのかもしれない。そのあたりの知識・経験が足りないのか。自分には何が足りないのか。

まだまだよくわからないけど、少しずつ勉強して考えていこう。。。今日のお二人は、信じられないくらい沢山勉強して沢山考えているのだろう。